より正確に、スピーディーに、検査データを分析・提供
○医療現場に欠かせない「臨床検査技師」
医師や看護師と並んで、病院内で重要な責務を担っているのが、今回ご紹介する臨床検査技師。臨床検査技師とは、採血や血液、細菌、病理検査、超音波、心電図といった様々な検査を担当する専門の技術者で国家資格を要します。臨床検査技師11名が揃う田主丸中央病院「臨床検査科」では、『より正確に、よりスピーディーに』をモットーに検査データの分析・提供に取り組んでいます。
臨床検査室は、最新の検査機器を使用し、患者さんの検体をすべてコンピューター管理することで、すべての検体に対して迅速に医師に報告できるシステムを確立しています。最新医療機器の長所を最大限に活かすために、機器の入念な管理、検査結果の精度管理、正確な検査方法を行うなど臨床検査技師がやるべきことはたくさんあるのです。
救急の患者さんにも迅速に対応できるよう、夜勤当直制を敷き24時間対応しています。また、外来の診療開始に検査結果を間に合わせるために、午前8時より採血を行っています。
臨床検査室で行う検査は、大きく分けて2つに分けることができます。一つは、血液や尿のように、体から取り出してきたものに含まれる成分や細胞の数などを調べる「検体検査」です。「検体検査」を行うことで様々のものが数値になってあらわれてきます。その数値で、現在の健康状態や投与されている薬の効果、抗生剤の副作用の有無などを、分析・判断することができます。
もう一つは、心電図・超音波などで、身体を直接調べる「生理機能検査」です。特に睡眠中に10秒以上の無呼吸や低呼吸が度々起こる「睡眠時無呼吸症候群」の検査も行っており、最新の医療機器の技術と、専門スタッフの深い知識を融合させた高度な医療サービスを提供しています。
画像データにも、数値にも必ず理由があり、あらゆる検査に対する分析・判断力が臨床検査技師には、求められます。
救急指定病院である田主丸中央病院には、昼夜を問わず多くの救急患者さんが搬送されてきます。臨床検査技師も医師や看護師と同じように最善のサポートができるよう心掛けています。救急の際は、心電図、検体検査などなど治療と同時進行で行うことが多く、通常よりもさらにスピーディーな対応が求められます。輸血は必要なのか、血液型は何型なのか、用意すべき機器は何か、全てのことを想定していなければ一刻を争う事態には対応できません。救急医療の現場だけでなく、カテーテル治療や手術においても、施術中に超音波検査を行うなど、臨床検査技師が活躍するフィールドはますます広がっています。
データと向き合うのが、臨床検査技師です。しかし、そのデータの向こうには患者さんがいます。「その想いや願いに、医師や看護師と共に応えていきたい」「多くの大切な命をあずかっている」その想いを胸に、今日も臨床検査技師たちは、全力で仕事に励んでいます。